資産運用でお金をコツコツ増やすつもりが逆に減ってしまった話

僕が今から約15年前、
資産運用を始めた頃に50万円損した話をしていきたいと思います。

今現在、資産運用されている方が同じ道を歩まぬよう
15年前の災厄と教訓を記して行きたいと思います。

最初に断っておきますが、僕は物凄い慎重派な人間です。

資産運用で一攫千金!とかを夢見ていたわけではなく、
銀行に預けておくよりは良い程度に始めたつもりでした。

しかしながら・・・。
こんな人に向けて
  • 最近、投資を始めた人
  • 大金を投資している人
  • 右肩上がりがずっと続くと信じている人
  • 運用利率5%×20年とかで将来設計をしている人
目次

大損してしまった話

銀行にお金を預けていてもほとんどお金は増えませんよね?

資産をコツコツ増やしたいという思いで資産運用の勉強していました。
はる

資産運用の勉強をすることで
まさか、大きく資産を減らすことになるとは思ってもいませんでした。

投資を始めた時=サブプライムショックの前夜という悲劇

 暴落開始、一週間前に投資口座の準備完了。
 株式投資関係の本を数冊読み準備は万端のはずでした。

20万円の偵察部隊が即壊滅

まずは試しとして、20万円を投資。
 10万円を株式へ投入
 10万円を当時流行っていたFX(為替トレード)に投入

たまたま携帯の通じない地域に数日行ったタイミングで暴落開始!
何が起きたのかもわからないままロスカット(自動損切り)

偵察部隊があっという間に消失。
はる

この時は状況がまったくわかっていませんでした。

せめて5万だけでも・・・主力部隊の出撃

せめて5万円だけでも取り戻したいと思い、
我が家の主力部隊100万円に出撃命令をだしてしまいました。

一応、本で勉強していたので、
ボリンジャーバンドやフィボナッチ等の理論武装をしていました。
※チャート取引の分析手法

そのため、セオリー通りに取引を行えば取り戻せると考えていました。

実際、金額が大きくなったこともありアッという間に消滅!
ということにはなりませんでした。

しかし、激しい乱高下の相場の中、勝った、負けたを繰り返しつつ徐々に兵力は削られていく。

そして・・・。
はる

資産とともに心もすり減っていきました・・・。

兵力の前に司令官が力尽きる

暴落相場かつ素人にも関わらず取引を何度も繰り返していました。

そして夜中の指標や仕事中の指標が気になり仕事が手につかなくなる状態になっていきました。

乱高下に翻弄され、狼狽取引をさらに繰り返す。

資金はどんどん減っていき、
さらに資金を投入しようかという考えもありました。

しかし仕事をしながら、取引を繰り返すのが苦痛になってしまい、
50万円を損した状態で退却することとしました。

冷静に退却を決断したというより、疲れて果てて退場してしまったという感じでした。

最大で200万以上の損失が出ていたので、仕事が手につかなくなってしまいました。

もし仕事に余裕がある状態であったなら、ここで追加資金を投入し更なる大ダメージを受けていたでしょう。

僕の投資生活は早々に幕を閉じました。
はる

結果として、50万円の損失で終わったのはまだ運の良い方でした。

暴落時の周囲の状況

連日、ニュースになっていたので、
投資を行っていた職場の上司達も盛り上がっていました。

当時よく話をしていた上司達は40代で金融知識があり、それなりに上手く運用していた人達でした。

あっという間に退場してしまった僕に対して
以下のような言葉を投げかける余裕が最初はありました。

・投資の仕方が悪い(笑
・素人はこれだから(笑
・上昇し始めてから買うのがセオリーなんだよ(笑

さらなる悲劇 リーマンショックの発生

サブプライムショックで資産運用の恐ろしさを味わい戦意を喪失していたため、

リーマンショック自体は幸いなことに回避することができました。

一方で職場の上司達のように
お金を持っていた人ほど大金をもって出撃していたようです。

その後、どうなったかはチャートの通りです!
コツコツ時間を掛けて貯めていたであろう資産がさらに大暴落

特に何の運用もしていない人たちは何の影響もありませんでしたが、
金融リテラシーが高い人ほど、地獄の底へ突き落とされていきました。

自分の50万円の損なんて可愛いものでした。
はる

銀行に預けておくのが一番!と心に強く刻み込まれました。

脱線ばなし

関係ありませんが、この時 人間の器の大きさを良く知ることができました。
数百万損した状態で出勤し、機嫌が悪く周囲に当たり散らす人、
もっと大金を損しているにも関わらず、いつも通り働いていた人

後者の人は今出世して偉くなっていますが
今なおとても働きやすい上司です。

損失を広げてしまう原因と暴落の仕組み

損失を広げてしまう原因と暴落の仕組みを解説します。

損失を広げてしまう原因

投資の本に書かれていることをテクニック面でしか理解していませんでした。
チャートを読み込めば大丈夫。
損切をきっちり設定しておけば大丈夫。
無理のない金額で運用を行えば大丈夫。

このようにルールを守っていれば大きな損はしないと思っていました。

しかし、心理面の影響もよく理解しておくべきでした
  • 儲かっている時
    もっと上がるんじゃとないかと思いなかなか売れません。
  • 損をしている時
    さらに下がると思ってしまいすぐに損を確定しまう。
  • 損した部分だけでも取り戻したい。
  • 次はうまくいくかもしれない。

上昇している時には利益は確定できず下降している時はすぐに損失を確定してしまうという心理状態になりました。

改めて資産運用の事を調べてみると、このような心理状態になるのは僕だけではないようです。

特に資産が少ない人、収入の少ない人ほど上記の傾向が強くでます。

300万の収入の人が100万損する時の心理と

1000万の収入がある人が100万損する時の心理は全然違いますよね。

投資は余裕資金で実施すべきということが身をもって理解できました。

はる

資産が減っていく心労は想像以上に大きかったです。

暴落の仕組み

僕には暴落の仕組みが全然わかっていませんでした。

株価は売り上げが良くない会社は下がる。
買われ過ぎている会社の株価は下がる。

という理解をしていました。

もちろん、この内容に間違いはないと思いますが、

株式投資は庶民からお金を少しずつ集め暴落は発生させることで、
資金力のある人達が儲けるという一面も持っています。

先程の心理の話の繋がりますが、一般人は小さな損失で耐えられなくなってしまいます。

そのため、定期的に暴落を発生させることで資金力の乏しい人は振り落とされていきます。

そして暴落しきったところで資金力のある人が買い増しさらに儲けていくというのが投資の裏の姿のようです。

当時、日経平均8000円とかになりましたが、
庶民は怖くて買えない状態になります。
はる

冷静な目で見れば絶対的な買い場ですよね。

あの時に買うことができていれば資産を数倍にできましたが、
暴落している相場で反転の兆候を素人が予測するのは無理でしょう。

僕自身、高値で株を買い、株価が下がったところで売ってしまいました。
そして、安値になっても買い直すことはできませんでした。
はる

自分が実際に体験して正にその通りと思いました。

素人投資家の心構え

 素人の投資家は暴落を避けることも 底値で買うことも難しいです。

 ですが、過去の傾向と仕組みを理解していれば、少なくとも大損だけは避けることができます。

 無理の無い金額で投資を行うこと!
 利益が発生している時の心理と損が発生している時の心理をよく理解しておく!
 相場が荒れ始めた場合は素直にポジションは解除!
 無理に取引は繰り返さない!
 落ち着いてからコツコツ買う!
  
 素人判断で全軍突撃は絶対ダメです!

 以上が対策となります。

今後の予測

リーマンショック後の右肩上がり相場を指を咥えて眺めていましたが、
コツコツ貯めたお金はあるので待機状態となっています。

素人判断ですがそう遠くないうちに似たような状況が発生するのではないかと考えているので、
様子を見ている状態です。
はる

この年齢で損をするとリカバリーできないので、やはり慎重になってしまいます。

まとめ

暴落の仕組みと素人の投資心理を良く理解しておくことが自分の資産を守ることに繋がります。 

リーマンショック後に投資を始めた人の中には大きな利益を上げている人も多いかと思います。

詐欺など引っかかるわけない。と考えている人が多いように、

無茶な取引なんてしなければ良いと冷静な状態では判断できますが、
少ない資金力がドンドン減っていくと焦ってしまいます。

自分にも言い聞かせたいですが冷静にとにかく大損だけはしないようにだけ気を付けて頂きたいです。

なお、僕は過去に損をした経験があるだけの素人なので、今後の動向はわかりません。
自己の判断にて資産運用は行ってください。

大きな暴落がやってくるかもしれませんし、今後も右肩上がりが続くこともあるかもしれません。

リーマンショック級なのか、
もっと軽いのか、
もっと大きな暴落がくるのか
どうなるでしょうね?
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次